もう動画を売るとなったらDVDしか考えられないってくらいフォーマットが決まってればよかったのに,音楽業界の音楽配信サービスも。たとえ(DVDのように)プロテクトが破られたって,決まったフォーマットの方が強いんだから。なのに,そんなものに見向きもせず,CDを売り続けているのがバカなのかな,日本人は特にだけど。
quote:アップル社は同社が第2世代と呼ぶiTunes ミュージック・ストア(iTMS)を旗揚げし,そこにはiTunes ウインドウズ版,ミュージック・ストアの曲にリンクをはる機能の追加,独立系レーベルの曲の取り扱い,オーディブルのコンテンツの追加,AOLやペプシとのマーケティング上の提携,新しいアクセサリーなどが含まれている。
「iTunes Music Store では1,400万曲しか売れていないのに一億曲も無料で提供するのは馬鹿げて見えるかもしれないが」に続く文が笑えたのだが,確かに1億曲をホントにダウンロードされたら,アップル(そしてペプシもなのかな?)は9900万ドルの損になるわけで,99セントのうち65セントをレコード会社に支払っているとなると6500万ドル(78億円(^^ゞ)をポケットマネーで支払わなければいけなくなる。そんなことはあるわけがなく,TidBITSの云う通りなのだが,大事だったのは「1億曲!」というマーケティング・トーク,だったのだろう。
なんにしても,今回のiTMSの拡充はいろいろなことを考えさせる。なぜほかに,普及する音楽配信サービスがなかったのか? PCユーザーにとってはAACなんて再生できる環境を作るのだって面倒なのに?(まぁタダのMP3エンコーダとして使う人は多そうだけど) 3日半でiTMSで100万曲売れたって云うのも7〜8割はPCユーザーだろうが,フォーマットなんてなんでもよかったのか? OSを再インストールしたら聴けなくなるとかそんな不都合がなければなんでもよかったのか? でも,iPodを持っているユーザー以外はほかのプレイヤーでも聴けないファイルなんだよ? もちろん,iTMSの絶好調ぶりがずっと続くわけはないんだけど,なんか,いろいろ不思議でね…。
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